DATA
所在地 | 神奈川県横浜市 |
発注者 | 日本住宅公団(現UR都市機構) |
敷地面積 | 約8.3ha |
用途 | UR賃貸、公益施設 |
計画戸数 | 1,624戸(1LDK426戸、2DK683戸、3DK515戸) |
実施年度 | 1969 |
INFORMATION
1960年代後半に入り、大都市市街地における住宅公団による面開発以来、高層高密度の計画・設計手法が定着しつつあった。しかし、地下高騰に伴い、高密開発は市街地から郊外へとおよんでいった。このようななか、1967年、郊外の高層団地として初めて、横浜市郊外に奈良北団地が計画された。
奈良北団地は、横浜市緑区の北部(現青葉区)に位置し、小田急線玉川学園駅より徒歩圏内にある。住宅公団が民間住宅開発地の中心部を買収し、団地を計画したものである。
中層のもつ居住性を住戸レベルで確保しながら、面開発により得られた巨大なオープンスペースを活かして高層建物に見合うスケールの外部空間をつくりだすことを設計方針とした。南側は中層街区、北側は高層街区で構成し、高層街区では住棟を連続的に配置し、屋外空間を集約化することで、容積率115%となっている。
長大住棟は片廊下スキップ型式とし、居住者が利用しやすい位置に幼児のための屋内施設を設けている。さらに、公園との結びつきなど屋外の動線計画に対応した位置にエレベーターを配置した。北側の幹線道路沿いにある団地の入り口に位置する住棟の1階には、団地居住者のための施設として集会場、診療所、郵便局が設置されている。