DATA
所在地 | 鹿児島県川内市 |
発注者 | 鹿児島県・川内市 |
敷地面積 | 30,000㎡ |
用途 | 県営住宅(45戸)、市営住宅(100戸) |
構造・規模 | 木造・地上2階、平屋 |
延べ床面積 | 10,191㎡ |
竣工年 | 2003年 |
INFORMATION
「川内市高齢者住宅整備計画」にもとづき、県営・市営の合併団地である既存天辰・平佐団地を含めて市内5団地を統廃合し、新たに用地を取得し「天辰平佐団地」として非現地による建替を行った事業である。
建替にあたっては、住宅整備の先導的モデルとして、世代間コミュニティ形成に配慮した住宅団地の整備や外部空間のバリアフリー化等、高齢者だけでなく多様な世代が安心かつ快適に住まえる住宅地づくりを行うとともに、地域産業との連携についても配慮し、基本的住宅性能が確保された良質な木造公営住宅ストックとなるような団地づくりを目指した。
高齢者等の居住環境を考慮した接地型住棟と1階に高齢者向け住宅、上階に一般世帯向け住宅を配置した積層型住棟の大きく2タイプの住棟形式を採用した。これらの積層住棟と接地型住棟を混在させた配置形態としている。
木造積層建てで、最も問題となるのが、上下階における音の問題である。従来の木造床組による界床の仕様とした場合、適切な遮音性を確保することは難しい。遮音性を高めるため、デッキプレートの上にコンクリートを打設した合成スラブを採用した。またコンクリートの床を支えるための強靭な木造軸組みにはAKジョイントによる新しい木造軸組み構法を採用した。
鹿児島県建築設計監理事業協同組合とのJVプロジェクト